「銀座の母」手相鑑定の大いなる誤り
六星占術で一世を風靡した細木数子がTVから消えて、その代わりを模索していたと思われるTBSは「銀座の母」と呼ばれる占い師を大々的に売り出そうとしました。その結果として何度も、銀座の母VS注目芸能人の手相鑑定を特番として放映し続けています。
TBSの期待を一身に背負った「銀座の母」の手相鑑定は、かなり具体的・断定的であり、特に恋愛・結婚に対しての鑑定方法には本人が相当な自信を持っているよう見受けられます。そして、その独特の見方・判断の仕方を同番組の中でも公開もしています。
もし彼女が、その判断方法に対し「これは私独自の勘や経験を加えた観方で、誰にでも当てはまるとは云えない」と注意書きしていたのであれば、私はあえて苦言を呈したりはしません。けれども「手相はそういうもの…」と云う主張なのでストップをかけざるを得ません。
「銀座の母」の手相の見方―特に「結婚線の見方」には、根本的な誤りがあります。何故かと云うと「手相は変化する」からです。その「変化する相」を取り上げて、この線があるから何歳の時には結婚の話があった…何歳の時に結婚する…等とおっしゃるのです。
今から10年前にも同一の手相だったなら、或いは逆に10年後に同一の手相であるなら、彼女のような判断方法は観方として間違っているとは云えません。けれども、今の手相が今のままであると云う保証はないのです。大いに変わる可能性があるのです。
例えば、10年前にはなかった結婚線が現われ増えていることもあれば、10年前には真っすぐだった結婚線の先端が下降してきている可能性もあるのです。今から10年後には結婚線上に島型が出現していることもあれば、切れ目が出て来ることもあるわけです。
しかも、感情線から小指付け根の間隔に対して、年齢を流年法として当てはめ判断していますが、この部分に出現する「結婚線」はサルやゴリラにも出現する線で、年齢を当てはめること自体無理があります。しかも、結婚と云うのは、10代もあれば60代もありです。
彼女の理論をそのままあてはめてしまうと、結婚線の数だけ結婚しなければならなくなります。けれども、現実には何本もありながら未婚のままの方、1本もないのに結婚経験を持つ方などが現実におられます。結婚線の本数も結婚回数とは一致していません。
とにかく、新たな相手が出現し、これまでとは違った恋愛や同棲が始まることで、新たな形状で新たな位置に結婚線が出現してくるケースは少なくないのです。長かった線が短くなったり、下降していた線が消えてしまったり、種々な変化を見せるのが結婚線なのです。
銀座の母の問題点は、手相の判断方法だけではありません。その鑑定の仕方、言葉遣い、態度にもあります。何よりも問題なのは、鑑定依頼者に対して手を挙げることです。鑑定中に相手を叩いたり、小突いたりすることです。それをTBSアナも止めようとしません。
多分、それは、そういうことをすることで、細木数子にはない「傲慢さ」「自信」「親しみ」を出そうと云う局側の計らいかもしれません。しかし、教育上も良くないし、鑑定依頼者に対して失礼です。それは局側が注目芸能人に依頼しているから、許されているだけでしょう。
言葉遣いと云う点でも、あまりに不遜であり、感情的であり、初対面の芸能人(鑑定依頼者)相手に、鑑定中急に泣き出して、数十分も奥に引っ込んで出て来ないなど、まるで「子供か…」と、突っ込みを入れたくなるような態度です。同業者としても恥ずかしいだけです。
ようするにTBSとしては、タレントとして捉え、面白いキャラクターとして人気を出させたい、と云うことでしょう。それなら、それでかまわないのですが、少なくとも手相占いと云うものがそういうものだと云う誤った概念を植え付ける構成は避けていただきたいものです。
| 固定リンク | コメント (3) | トラックバック (2)

